11月17日の朝日新聞が「改憲ありきの姿勢では」という
社説を書いている。
自民党が改憲論議を進めていることを警戒しているようだ。
与野党を問わず、国会議員の改憲志向は強まっていて、
当選者の82%が改憲に賛成姿勢ということだ。
ところが朝日新聞の世論調査では、「首相に一番力を入れて
ほしい政策」を聞くと、社会保障や雇用対策や教育などで、
憲法改正は6%にとどまるという。
この数字を以って「急ぐ必要はない」というのは、無責任
としか言いようがない。
国民が今日明日の生活にしか興味がないのは当然で、
だからといって国会議員が国家の根本理念に関心がなくて
いいなんてことはあり得ない。
現に自民党が臨時国会を開かなかったことは第53条に
明白に違反しているのに、無視していいのか?
森友・加計問題も「公の財産の支出」を制限した第89条に
違反しているし、「公務員の本質」を定めた第15条にも
違反している。
共謀罪は第19条の思想及び良心の自由に違反しているし、
第21条の「表現の自由」や「検閲の禁止」ならびに
「通信の秘密」に違反している。
第1条の「象徴」の解釈が学者は間違っているし、
第2条の「皇位の継承」が国会マターのみになっているのも
問題がある。
憲法9条はもちろん矛盾だらけである。
第11条と第97条が重複しているのはGHQのホイットニー
が書いた条文だからだろう。
第24条で婚姻は「両性の合意のみに基づいて成立」という
文言も、もはや時代に合わないから変えた方がいい。
ざっと見ただけでもこれだけの憲法違反が平然と行われて
いるのであり、「立憲主義」は完全に崩壊している。
現在の日本国憲法は死文化しているのだ。
朝日新聞の記者は憲法を読んだことがあるのだろうか?
国民の99%が憲法を熟読していないし、現実と照らし
合わせたことがないのは予想がつく。
だからこそ国会議員は憲法を真剣に考えねばならないし、
マスコミは国民に説明する使命があるはずだ。
憲法が死文化した状態では、民主主義は機能しない!
朝日新聞はこの件について、回答してほしい。